8月19日 比叡山の延暦寺に行ってきました。

家からは約2時間ほどで行けました。

延暦寺には、比叡山ドライブウェイを通る必要があります。

延暦寺の駐車場は無料ですが、このドライブウェイは往復で1700円かかります。

駐車場代と相殺、という感じですね。

途中の「夢見が丘」で休憩を兼ねてランチを食べました。

琵琶湖も見えます。

そこから20分ほどで到着です。

 

延暦寺は、平成6年に世界文化遺産に登録されている、伝教大師最澄が開いた天台宗の総本山。

日本仏教史上著名な僧の多くが、若い日に比叡山で修行されていることから、日本仏教の母山とも称されています。

延暦寺は、比叡山の山の中井なる1700ヘクタール(甲子園500個分!)という広大な境内にある100ほどの堂宇の総称です。

「延暦寺」という一棟のお寺があるわけではありません。

今回はその総本堂がある「根本中堂」を目指し、「東塔エリア」に駐車しました。

東塔は延暦寺発祥の地であり、本堂にあたる根本中堂を中心とする区域です。

伝教大師最澄が延暦寺を開いた場所であり、総本堂根本中堂をはじめ各宗各派の宗祖を祀っている大講堂、先祖回向のお堂である阿弥陀堂など重要な堂宇が集まっています。

巡拝料は、国宝殿とセットで\1,500です。

入ってすぐに国宝殿があります。

国宝の天台法華宗年分縁起 伝教大師筆 平安時代(9世紀)、光定戒牒 嵯峨天皇筆 弘仁14年(823)。

重要文化財の薬師如来坐像 平安時代(10世紀)、五大明王像 鎌倉時代(13世紀)など、数多くの文化財が展示されています。

3階では、宮沢賢治展もやっていました。

雨ニモマケズを記した手帳(複製)や『銀河鉄道の夜』などのイラストが展示されていて、とても興味深かったです。

それから大講堂に行きます。

 

今の大講堂は、昭和39年(1964)に山麓坂本の讃仏堂を移築したものです。

本尊は大日如来で、その左右には比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。

また、外陣には釈迦を始めとして仏教・天台宗ゆかりの高僧の肖像画がかかっています。国重要文化財に指定されています。

そのすぐそばにある、開運の鐘 「世界平和の鐘」もついてきました。

 

そして、いよいよ延暦寺の総本堂「根本中堂」へと向かいます。

ただ、大改修の期間中でしたので、こんな感じになっています。

中には入ることができます。

この根本中堂は、2500年前のお釈迦様の教えを表現したお堂です。

仏様は通常、高い位置にあって見上げるのが一般的ですが、ここでは、参拝者がお参りする床の高さと、仏様が祀られている床の高さが同じになっています。

壮観で厳かな気持ちになれます。

厳かな雰囲気に包まれた堂内には、伝教大師が自ら刻んだと伝わる本尊薬師如来(秘仏)が祀られています。

薬師如来の前には黄金色で菊の紋が入った六角形の灯籠が3つ、これが開創以来1200年以上も灯し続けられている「不滅の法灯」です。

「1日くらい忘れても大丈夫」と注意を怠ったが最後、その灯火はいとも簡単に消えてしまいます。

「油を断つ」と火が消えてしまう。

このことが「油断」の語源となり、また、決して気を抜かないよう戒めるために「油断大敵」という言葉がここ比叡山延暦寺で生まれたとされています。

改修中の光景も見ることができました。

改修が完了したら、是非また訪れてみたいと思います。

根本中堂の目の前には、根本中堂の正門があります。

ものすごい角度の階段で登るのは断念しました。。。

その後も散策します。

戒壇院

 

法華総持院東塔

 

阿弥陀堂

猛暑の中、汗もかきましたが、歴史や文化に触れることができて、有意義な一日でした。

 

おすすめの記事